KJ法
KJ法
KJ法とは?
1965年、文化人類学者の川喜多二郎氏によって日本で開発されたカードを使う発想法。
この方法は、もともと文化人類学のための手法であり、膨大な質的データに基づいて発想するためのもので、収束的帰納法の中で最も代表的なものとなっています。
KJ法の特徴
ブレインストーミング法などで発散思考時に挙がったアイディアをカードにして並べ、それらのグルーピングの意味を考え、全体を関連付けてベストアイディアへと収束させて行きます。
KJ法では、混沌とした状態にあるバラバラの考えを、目に見える形にして、体系化していくことが基本になります。
単にアイディアを出すだけでなく、カードを動かすことで情報の組み合わせに新たな意味を発見することができるという利点があります。
KJ法の進め方
0. 用意するもの
- 名刺大の紙片 (多めに)
- 鉛筆/サインペン、赤・青などの色鉛筆など
1. 名刺程度の大きさのカードを準備する。
2. テーマに関して思いついたこと (ブレインストーミング法などで発散したもの) を、アイディア1件につきカードに1枚ずつ記入する。
3. 記入したカードを床などに一面に並べる。
4. 全てのカードに何度も目を通し、一枚一枚のカードの相互のつながりを検討する。
5. 何らかの共通性を感じた関係の深いカードを近づける (先入観でグループ化しない)。
6. カードを並べ替えてグループ化する。系統化する中で、削ったり加えたりいろいろ考えてみる。
7. 次第に構造を作り上げ、配置を検討・整理する。
8. グルーピングしたものにキーワードをつける。
9. 一ヶ所に集まったカードを括り、表札・キーワードをつける。
10. キーワードをつけたグループ間の相互関係を矢印などを付け加えて表現する。
11. ラベル・グループの意味を文章化する。
KJ法のポイント
○ ブレインストーミングなど発散段階では批判(判断)をしなかったが、KJ法はアイディアを収束するものなので徹底的に批判してよい。
○ KJ法では丹念に何度もじっくり読み込むことで、情報を結ぶ糸が見えてくる。集中して途中で手を抜かないこと。
○ 類似したカードグルーピングする際には、情報量に応じて、小グループ・中グループ・大グループといった具合に段階的に進めてもよい。
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