焦点法
焦点法
焦点法とは?
全く異なる世界の事柄を思い浮かべて、それにまつわる様々な要素や特徴を挙げる。挙げられたものを一つずつ、半ば無理矢理こじつけてでも課題に結び付け、新しいアイディア発想のヒントにしようとする方法。
強制連関法の発展系。
焦点法の特徴
関連のない二つのものを強制的に関連づけていく点では強制連関法と同じ。進め方が系統的な一方、やや複雑。
例えば、「新しい椅子」 を考案しようとするとき、椅子とは全く無関係なものとして、「電球」について考えてみる。この電球と椅子とを関連づけて、そこから新しいアイディアを生み出そうと試みる。
始めに、電球とは何かについて、その特性を列挙する。
・ ガラス製
・ 薄い
・ 球状
・ らせん式のネジ
・ 電気を使うなど
次に、それぞれの特性とテーマである椅子とを関連づけて、そこからヒントを得てアイディアを生み出す。
・ ガラス製の椅子
・ 薄型の椅子
・ 球状の椅子
・ らせん式差し込みの椅子
・ 電気操作の椅子など
もし、満足のいくアイディアが得られないときは、「電球」 の代わりに、さらに全く別の任意のもの、例えば 「花」 を選び出して、これと椅子とを強制的に関連づけて、アイディアを出してみる。
・ 花模様のデザイン
・ 花の香りを出す椅子
・ 茎と葉をあしらった脚の椅子
・ 庭園用の椅子など
このようにして解決の目処が立つアイディアが得られるまで、何回でも対象を取り替えて同様の手順を繰り返し、最終回答の焦点にたどりつくことを試みていく。
焦点法の進め方
1. 課題を明確にする
他の発想法同様、課題は簡潔な文言で記述し、各当事者が共通の認識を持つようにしておく。
2. ヒントになる事柄を思い浮かべる
特徴や仕組みが直接参考になりそうなものである必要はなく、むしろ無関係で、かつユニークな個性や特徴を持っていて、多様な連想を促すような性質があるものがよい。モノでなくても、サービスのような仕組みでもOK。
3. 思い浮かべた事柄について、要素や特徴を挙げる
命題の形でも、キーワードでも、その事柄からさらに連想されるものでも何でもよい。
4. 列挙された項目について、課題と無理矢理結びつけながらアイディアを発想する
1項目ずつ、アイディアを発想していく。発想の段階では 「画期的なアイディア」 である必要はないので、こじつけでもOK。
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