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QCの七つ道具



【QCの七つ道具】 Quality Control 7 Management Tools


QCの七つ道具とは

品質管理の分野で使用されてきた基本ツール。主に定量データの分析に利用される。

「QCの七つ道具」 七つのツール

-1. ヒストグラム
-2. 散布図
-3. パレート図
-4. 特性要因図/フィッシュボーン・チャート »»»
-5. チェックシート
-6. 管理図
-7. 層別

ヒストグラム histogram

データを複数の区間に分けて、各区間に入るデータの出現度数を表したグラフ。データの分布状況を把握するために用いる。計量値で得られたデータの全体を把握するために使われる道具で、棒グラフの一種。

得られた計量データを10~13位に区切った範囲に分けて,その数を集計し,棒グラフを作成する。このグラフに規格値などを書き入れると、出来上がった製品が規格に対してどのようにできているかなど、一目で把握することができる。

散布図 scatter plot / scatter chart / scatter diagram / scattergram

2種類のデータをX軸とY軸にプロットしたグラフ。2種類のデータの関連性を把握するために用いる。

2つの変数を縦軸と横軸にとって2変数間の関係を示すために描かれ、得られたデータを打点して作成する。この図から、1変数の数値が大きくなるにつれて、他の変数の数値も大きくなっているなどの関係があるかないかを把握することができる。

パレート図 Pareto diagram

データを項目別に分類して集計し、昇順に並べた棒グラフと、その累積比率を示す折れ線グラフを1つの図で表したもの。イタリアの経済学者 Pareto が考案。

問題の件数や金額の大きい順に項目を並べ替えて作成した棒グラフと、累積件数や累積金額を示す折れ線グラフ (これをパレート曲線という) から構成される。

重点志向する際に使用され、80対20原理といわれるパレートの原理があり、問題の80%は20%のわずかな項目で占められているとされる。

パレート図は縦対横の比を 2 : 1 にとると見やすいといわれている。パレート図を使った分析手法の一つとしてABC分析がある。

特性要因図 cause and effect diagram / characteristic diagram / fishbone diagram

「特性要因図/フィッシュボーン・チャート」 参照 »»»

チェックシート check sheet

データの収集や確認漏れを防ぐ目的で、確認項目を分類した表や図のこと。

数値データをいちいち書かなくても済むように、チェック・マークのみでデータがとれるように工夫されている。不具合の発生場所が一目で分かるように、絵や図にチェック・マークを記入するものなど、様々なチェックシートが設計されている。

管理図 control chart

品質や工程を管理する目的で作成する折れ線グラフ。時系列データを用いて製造工程が安定しているかどうかを把握するために使われる。

品質に関連するデータが特定の範囲内におさまっているかどうかで、問題が発生しているかどうかを判断する。

管理図は、その目的から管理用管理図と解析用管理図に分けられる。 取り扱うデータの種類から様々な管理図が考案されている。 日本の管理図はシューハート氏の考え方を支持し、3σ限界を理論的な根拠にしている。

層別 stratification

収集したデータや調査結果を、関連する項目別に分類すること。分類した項目ごとに、他のQC7つ道具を利用して問題を分析する。

データをいくつかの層に分ける際に、単にいくつかの層に分けるのではなく、意味ある層に分けることが必要。アクションレベルによる層分けが最も良い。

具体的には、機械別、作業者別、作業方法別、原材料別などのように、データの共通点や特徴を持ついくつかのグループに分ける。

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