本格的な自動車市場形成に入ったミャンマー
- カテゴリ: 自動車
2014 年、ミャンマーで新車販売ショールームを開設した自動車メーカ
日系自動車メーカ 5社、欧米自動車メーカ 4社、中国自動車メーカ 3社、韓国動車メーカ 3社、インド自動車メーカ 1社 の計 16社がミャンマーで新車販売ショールームを開設している(2014 年8 月現在)。
新車販売台数はまだまだ少ない
各社とも販売台数はまだ少ない。現地生産する奇瑞汽車 「Chery QQ」 やスズキ 「Carry (キャリイ)」 で、月間 100台~250台に届くかどうかの規模感。
新車の販売価格
トヨタSUV 「Land Cruiser」 の販売価格が一番高い。ミャンマーでの 「Land Cruiser」 の人気は圧倒的。当面、特定富裕層に絞った販売。
ミャンマー消費者はSUV (Sport Utility Vehicle) が好き
ヤンゴン市内で走っている車は、ほとんどが日本ブランド車で、まるで日本にいる様な感覚を持つ。ただ、日本と違うのは 「右側通行」 と 「二輪車 (バイク) が走っていない」 こと。世界で、二輪車が走っていない都市というのは、ヤンゴンぐらいではないだろうか。
ミャンマーでの自動車の 9割は 「日本ブランド車」 と言われるが、ヤンゴン市内を動き回ると、9割以上ではないかと思う。ヤンゴン市内で見る 「日本ブランド車」 は、概ね状態の良い車両が多く、年式も比較的新しい車両が多い。
ヤンゴン市内には日本の中古車を扱うディーラーが数多いが、数が相当多いので、特徴を出すため 「専門店化」 している中古車ディーラーを多く見ることができる。割と多いのが、SUV (Sport Utility Vehicle) を数多く扱う中古車ディーラーで、トヨタ 「ランドクルーザー」 を30台以上展示している中古車ディーラーもある。また欧州車を専門に扱う中古車ディーラーもある。車両の証明書を見ると、すべて日本の企業が欧州から輸入した車両で、ハンドル位置も右になっている。
ヤンゴン市内で目立つのはSUV。バンコクやジャカルタに比較すると、とにかくSUV が多い。トヨタ 「ランドクルーザー」 「RAV4」 「ハリアー」、日産自動車 「エクストレイル」 「ム ラーノ」、三菱自動車 「パジェロ」 「アウトランダー」、ホンダ 「CR-V」、スズキ 「ジムニー」 「ハスラー」 「エスクード」、マツダ 「CX-5」、スバル 「フォレスター」、ダイハツ 「ビーゴ」 など、日本ブランドSUVが至る所で走っている。
日本ブランドSUV でも、やはりトヨタブランドに人気がある様で、特に 「ランドクルーザー」 はよく目にする。ヤンゴン市民に聞いてみると、ミャンマー消費者 (少なくともヤンゴンの消費者) の間では、トヨタの 「ランドクルーザー」 が好きという意見は多い (10人中7人位あった)。
「ランドクルーザー」 が好きな理由を聞くと、見た目の精悍さ・走行性能・乗り心地の良さ (車内空間の広さ、高機能なサスペンションなど) を挙げる。「乗り心地の良さ」 が大きなポイントになっている。
ミャンマーは、まだ全般的に道路環境が未整備な所が多く、悪路を走るため、SUV が好まれると考えられる。
出典 : 『ミャンマー自動車市場 2014-2015』
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